名古屋BEGビジネス英会話ジム
パーソナルトレーナーのNorikoです。
アメリカに行ったことがありますか?と質問すると、一定数の人が行ったことがある!と答えます。主にハワイやカリフォルニア、ニューヨークが多いですかね。
では、メキシコに行ったことがありますか?はどうでしょう?行ったことある人、あまりいないと思うんですよね。私の周りでは一人もいません。私以外は。
カリフォルニアはサンディエゴに遊びに行ったときのことです。
サンディエゴはメキシコと国境を接していて、車で15分ほどでメキシコのティファナという町に行けます。
サンディエゴに住んでいる人たちは「ちょっとそこまで」くらいに気軽に遊びに行っているようでした。税率が違うので(たぶんティファナの方が税率が低い)お酒やたばこを買いに行ったりもしているとも聞きました。
そこで、友達と一緒だった私たちも、ぜひメキシコに行ってみよう!と言うことになり、ティファナを訪れました。
第一印象は、町が汚いということ。失礼ながらアメリカから目と鼻の先にある町とは思えないくらい。国境になっている鉄の回転ドア(?)を抜けるだけで、町の印象が180度変わりました。これが国が違う、ということなのでしょう。島国の人間にはかなり衝撃的でした。ヨーロッパなんかもそうなんでしょうかね。
サンディエゴからのアメリカ人観光客が多いためか、国境を抜けたすぐのティファナは観光客向けのお土産屋さんやレストラン(これも清潔とは言い難い感じでした)が並んでいます。友達と一緒に歩いていると、日本人と分かるのか「ちびまるこちゃん!」とあちこちから声を掛けられました。なんでだろうw?
せっかくなのでオープンテラスのレストランでタコスを食べました。味は、まあ美味しかったと思います。覚えていないけれど、めちゃくちゃ美味しかった!ってことはありませんでした。これも観光客向けだからか。
お土産にメキシカンクロスを買いました。高かったのか安かったのか、もう覚えていません。日本人の観光客と見抜かれていたので、安くはなかったと思いますが。
そんな中、町中で目について離れなかったのは、メキシコの子どもたちでした。
みんな売り物の雑貨(鉛筆とかキャンディーとか)が入った箱を持って道端に立っています。近くに大人はいませんでした。見えるところにはいたのかも。格好も正直キレイとはいえず、ハッキリ言えば「貧しい物売りの子どもたち」です。アメリカ人が何か買ってお金を入れてくれるのを待ってるんです。
そんな私たちの前を、アメリカ人親子が歩いていました。お父さんは恰幅の良い感じ、お母さんは…どうだったかな?女の子はかわいい白いワンピースを着ていました。女の子は左右でお父さんとお母さんと手を繋いでいます。
ふと、その女の子が立ち止まりました。そして、道端で物売りをしているメキシコ人の子どもをじーっと見ているんです。メキシコ人の子もアメリカ人の女の子を見つめていました。
メキシコ人とアメリカ人の子は同じ年くらい。5,6歳といったところ。一方はボロボロの服で裸足で、一人で物売りをしています。もう一方は、キレイな服を着てお父さんとお母さんと一緒です。
お互い、自分と同じ年ごろの子を見て、何を思い、何を感じたのでしょう?
国境の回転ドア一つを隔てるだけで、ここまで子どもの境遇に差がある。その二人の子どもが見つめ合っている光景を見て、私は何とも言えない「不公平」と「理不尽」を感じました。「不公平」で「理不尽」だけど「どうしようもない」。
ティファナのお土産屋さんのおばちゃんおじちゃんや、レストランのおにいさんはとっても陽気で明るい方が多かった。この物売りの子どもたちも、成長したら陽気な大人になるのでしょうか?もしそうだとしたら、どうやって??
なんとも言葉にできない、私の初メキシコ体験でした。
私も、物売りの子どもたちに1ドル札くらい入れようかと思ったのですが、お金を渡して、もっともっとと追いかけられたらどうしようと思ってしまい、入れることはできませんでした。もう20年も前のお話です。
今頃、あの物売りの子どもたちは、陽気なおにいさん・おねえさんになっているのでしょうか…?
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