「シャドーイング」という英語学習法をご存知ですか?
聴こえてくる英語を頭で理解しながら、真似して声に出す、という勉強法です。
詳しくはコチラをどうぞ。
こんにちは。名古屋BEGビジネス英会話ジム代表のNorikoと申します。
最近、シャドーイングを英語学習に取り入れている方が増えています。シャドーイングのためのアプリも増えています。
結論を言うと、シャドーイングはリスニング力の向上に抜群に効果があります。また、英語を口からも出すのでスピーキングにも効果ありです。
そんなオイシイ勉強法のシャドーイングですが、
耳で聴く → 頭で理解する → 口から出す
ここがおろそかになっている場合が多いのが実情です。
実際シャドーイングをやっている生徒さんも、無意識にうっかりしがちな方いらっしゃいます。
「頭で(英語の意味と内容を)理解する」がシャドーイングでできるようになると、リスニング力は2倍速で伸びます。
TOEICのリスニング程度なら余裕♪というくらい英語が聴こえるようになります。TOEICのリスニングに苦戦している方、ぜひ今日から始めてみてください。
なぜ「頭で理解する」と2倍速で伸びるのか?
私たちは普段、無意識に日常を過ごしています。
心の中では実は過去に起こったこと、未来のこと、将来のことが錯綜しています。そしてそのことに気が付いてすらいません。
私たちは、今この時間を「生きて」いないのです。
キレイな景色を見ても味わうことなく写真を撮り、SNSへのアップを考える…。本当にその景色を今味わえているでしょうか?
本当に大切なことを見失っていませんか?
英語と話が少しずれましたが、これは「マインドフルネス」という考え方から来ています。アメリカの Googleや Apple から火が付いた取り組みです。
私は「マインドフルネス」を学んでいますが、これが英語学習にもかなり役立つことが最近分かってきました。その代表的なものがシャドーイングです。
マインドフルネスを心理学の注意の焦点化理論と組み合わせ、臨床的な技法として体系化した、マサチューセッツ大学大学院医学部教授のジョン・カバット・ジン教授はこう言っています。
「自分が何かをしている最中に、自分がしていることを意識できるようになると、より集中力が増す」
これがリスニング力を2倍速で上達させる英語シャドーイングの秘訣です。
「聴こえてきた英語を無意識に声に出すだけ」
これだけでも確かにリスニングは伸びるでしょう。
しかし、自分が聴いて口から出している英語を意識でき(頭の中で意味を理解でき)れば、より高い集中力を発揮することができ、シャドーイングの効果も格段に上がります。
私の生徒さんの話です。
一人の生徒さんは、聴いて声に出すことはスラスラできます。しかし、自分がしていることをよく意識しておらず無意識にシャドーイングしている(頭の中で英語の意味を理解していない)ため、リスニングの伸びに苦戦しています。
なぜ無意識にやっているか、内容を理解していないか?が分かるかと言うと、今口から出した単語の意味を質問しても答えられなかったり、それはどういう話だったか?を(日本語ででも)まとめられなかったりするからです。
「無意識」には実はあなたの思い込みや感情が反映されています。
なので無意識にシャドーイングするだけだと「理解できるところは理解でき、できないところはできない」ままで終わってしまうのです。そしてそれに気が付くことすらありません。
先ほどの生徒さんも、
「あれ…?そういえば分からない??」となるんです。分かっていないことも分かっていない状態なのです。
マインドフルネスに「意識をして、その瞬間に集中して」英語を聴き、口から出すと「理解できないところがあるということに気が付き」ます。
意識して英語をシャドーイングすることで、自分が聴こえない箇所や意味の分からない単語にも気が付きます。
意識集中してシャドーイングをしましょう。
聴いた英語の内容を理解しながら声に出してください。
分からないところに気が付いてください。気が付いたら調べれば良いのです。分かったらもう一回やる。この繰り返しだけでリスニング力は飛躍的に伸びます。
ただしこのやり方はめちゃくちゃ疲れます。だからこそ効果があるのですが。
しかし楽だからといって無意識なシャドーイングをするのはおススメできません。時間を半分にしても意識的なシャドーイングの方が効果は高いはずです。
シャドーイングの教材はアプリでもなんでもいいですが、自分のレベルに合ったものを選んでください。さもないと疲れすぎてしまいシャドーイング自体が嫌になってしまい続かなくなります。
TOEICリスニング力の伸ばし方
TOEICのリスニングを伸ばしたい!という方向けに、学習法のアイディアを何点かご紹介します。
TOEICの Part1-4 をまずはオーバーラッピングから
TOEICのリスニングセクション(Part1-4)をまずはオーバーラッピングから始めることです。
オーバーラッピングとは?もこちらに書きました。
最初からシャドーイングができればいいですが、英語初心者の方はオーバーラッピングから始めると続けやすいです。
もちろんオーバーラッピングの際も、意識を集中し、聞いた英語の内容を頭で理解すること、そして口からその英語を出す。これは絶対に忘れないでください。
オーバーラッピングは文字を見てしまうので文字で内容を理解できる方もいるでしょう。しかしできるだけ耳からの英語で理解するように努めてください。
難易度は 1 → 3 → 2 → 4
TOEICのリスニングセクション(Part1-4)の難易度は「1 → 3 → 2 → 4」だと思います。個人差はあると思いますが。
やはり Part1 が一番易しいので、ここから始めるのがおススメです。
Part2 は短文ですがスピードが速く集中力が他のPartより必要になるため、苦手と言う方が多いです。
Part3 は会話です。会話は間もあるし感情も込められるので分かりやすいという方が多いです。なので Part1 の次は3をやってみましょう
Part4 は難易度高いです。最後のパートなので集中力が切れてくる問題もありますが、一人の人が話し続けているので、聴く方も意識が飛びやすく聞き逃す人が多いです。
なので、TOEICのリスニングセクション(Part1-4)のシャドーイングは「1 → 3 → 2 → 4」の順が良いかなと思います。
オーバーラッピングから入る人は、Part1のオーバーラッピングに慣れたらPart1のシャドーイング、次にPart3のオーバーラッピング、慣れたらシャドーイング…というようにやってみて下さい。
細かいところが聞こえにくいならディクテーションを取り入れてみる
どうしても聴こえないところがある!何回やっても聴こえない!!
と感じたら、ディクテーションを取り入れてみましょう。
ディクテーションとは、聴こえてきた英語を文字に書き出すことです。もちろんスラスラとは最初からできないので、キリのいいところで止めながらやります。
スピードも、スマホなどで「0.75倍速再生」などができるのであればゆっくり再生でやりましょう。
自分が詰まるところが文字通り見えてきます。
そうしたらそこを重点的にやればよいのです。
ただ一つご注意いただきたいことは、
英語のリスニング力は文法力ともつながっているということ。
リスニング中に聴こえなくても「文法的にはこうだろう」とか「これは文法的にありえない」と推測する力が働きます。
私も正直言っていつもすべてが聴こえているわけではありません。しかし文法的にその聞こえなかった部分を補えます。なので意味も理解できるのです。
なので、どうしても何度やっても聴こえない!という方は、文法力を鍛えてみるとリスニング力が上がったりします。
シャドーイングはマインドフルネスな英語勉強法
今この瞬間に意識を向ける「マインドフルネス」は、英語シャドーイングの究極の形を表現していると感じます。
私自身、マインドフルネスを知ったときに目からウロコが落ちました。モヤモヤしていた私の心の状態をクリアにしてくれたのもマインドフルネスでした。
マインドフルネスは心の状態から英語学習、そして人生を豊かにするツールとなると思い、今は「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」という講座で学んでいます。
もしご興味があれば、マインドフルネスについて知ってみることをおススメします。
とりあえず今は英語!という方は、マインドフルネスなシャドーイングをぜひ実践してみてください。
TOEICのリスニング程度であれば、そう時間がかかることなく聴き取れるようになりますよ!
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